【レポート】中国・東南アジア進出の課題を「クラウドファースト」で解決(海外ビジネスEXPO 2020)

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2020年11月5日、「海外ビジネスEXPO 2020」(主催:海外ビジネスEXPO実行委員会)にてSBクラウドエンタープライズビジネス推進室 室長の森五月が中国・東南アジア進出におけるクラウドを活用をテーマにした講演を行いました。

海外進出時のよくある3つの課題

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講演ではこれまで数多くの日本企業の海外展開を支援してきたSBクラウドの体験談を紹介しながら、海外進出時のよくある課題について代表的な3つを紹介しました。

海外拠点とのコミュニケーションの課題

新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外への渡航が難しくなり、海外拠点とのコミュニケーションはWeb会議などのオンラインコミュニケーションツールを利用する機会が増えました。しかし、海外との通信は国内に比べて不安定なことが多く、業務に影響が出ている企業が多いようです。

 

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森:「相手の声が聞き取れなかった場合、そこですぐに聞き返せばいいのですが、タイミングをつかめず、つい流してしまうこともあると思います。ちょっとしたことなのですが、こういったコミュニケーションのずれから、お互いの気持ちがつかみにくくなってしまうこともあるようです」

Web会議以外にも日本で利用しているグループウェアやアプリケーションが海外から利用できない、秘密情報のやり取りをインターネット上で行うのは不安、という声も多くの企業から聞かれているようです。

海外と円滑なコミュニケーションを実施したケーススタディとして、2社の導入事例が紹介されました。

 

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千代田化工建設株式会社では、中国にある拠点から日本へのファイル共有に時間がかかるという課題を抱えておりました。また、日本で利用していた業務アプリケーションが中国からは正常に作動せず業務に大きな支障が出ていたようです。

解決策として、Alibaba Cloudの国際専用線サービス「Cloud Enterprise Network(CEN)」を導入し、中国~日本の拠点間をプライベートネットワークで接続しました。これにより従来環境で15%〜20%あったパケットロスがほぼゼロになり、安定した通信を実現できたようです。

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また、大手リゾートホテル事業者での仮想デスクトップ導入事例も紹介されました。中国国内のクラウド上で管理している個人情報へのセキュアなアクセスを実現するため、Alibaba Cloud上に仮想デスクトップ環境を構築しました。

デスクトップ環境を管理者側で集中管理することで、マルウェア等からの感染リスクを抑えられ、個人情報を安全に管理することもできたようです。

Webサービスの海外展開における課題

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2つめはWebサービスの海外展開における課題です。特に中国では「サイバーセキュリティ法」やWebサイトの開設に必要な「ICP登録」など独自の法規制などに対応する必要があります。

森:「海外では問題なく利用できるサービスが中国国内ではある日突然利用できなくなる、というケースもあたり前のように発生しております。詳細な理由はブラックボックスな部分が多いですが、現地の法規制などに対応していれば、大きな問題になることはほとんどありません」

Webサービスの海外展開事例として2社の事例が紹介されました。

 

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株式会社スマートエデュケーションでは東南アジアをはじめとした海外にむけて教育アプリを配信しています。同社では中国向けにサービスを展開した際に、中国との通信が遮断してしまいサービスが利用できなくなったトラブルが発生したようです。

その後、Alibaba Cloudの国際専用線サービス「Cloud Enterprise Network(CEN)」を導入し、今まで2~5%の頻度で発生していた通信遮断がほぼゼロになったようです。

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サイボウズ株式会社では、オンラインイベント「CYBOZU DAYS CHINA」の開催にあたってAlibaba Cloudのライブ配信プラットフォーム「ApsaraVideo Live」を採用しました。日本で行った講演動画を中国に遅延もなくリアルタイムで配信することにも成功しました。

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ITインフラのガバナンスの問題

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3つめの課題はITインフラのガバナンスについてです。

ITインフラの管理においては、海外とのデータ統合が難しいという業務管理の問題や管理コストの問題など、さまざまな課題があります。その中でも「海外のシステムだけ独立してしまい、日本から管理することができない」というガバナンスの課題を抱える企業が多いようです。

ITインフラガバナンスの事例として、株式会社アダストリアにてAlibaba Cloudを導入した事例が紹介されました。同社では上海に旗艦店をオープンする際、日本から中国拠点のITインフラをコントロールする必要がありました。

 

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森:「Alibaba CloudのCloud Enterprise Network(CEN)を利用することで日本側のシステムと同じように本社からコントロールすることができました。担当者が現地に訪問することもなく環境を構築し、運用管理をすることができたため、出張コストの抑制にもつながりました」

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中国、アジア展開にAlibaba Cloudが最適な理由

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多数の日本企業の中国・アジア展開事例を紹介しながらAlibaba Cloudの優位性を紹介しました。

森:「Alibaba Cloudはアリババグループが展開している多数のサービスの支えるインフラ基盤としても利用されています。アジア・太平洋地域(APAC)市場ではシェアNo.1のクラウドサービスとして、中国、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどに数多くのリージョンを展開しているため、日本企業の海外進出をサポートできます」[

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SBクラウドでは、お客様のクラウド活用を総合的にサポートするAlibaba Cloud総合支援サービスを提供しております。

Alibaba Cloudのスペシャリストが、お客様のビジネスを発展させるため、最適なシステム環境の設計・導入支援から監視・運用代行、トレーニングまでワンストップでサポートします。

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最後に森は講演のまとめとして「クラウドのメリットはスモールスタートができること。海外ビジネスのさまざまなIT課題も“クラウドファースト”の考え方を持っていれば、ビジネスの最適化が実現できる」と締めくくりました。

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講師プロフィール

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森 五月(SBクラウド株式会社 エンタープライズビジネス推進室 室長)

ソフトバンク入社後、20年に渡りアカウント営業として、一部上場の大手メーカー、金融、大手サプライヤー等を担当。
ネットワークのみならず、セキュリティサービスの提供や、新サービスの立ち上げにも携わる。
2018年よりSBクラウドへ参画し、フロントライン責任者として、
コンサルティング・ソリューションセールスを提供する営業チームを牽引。
世界有数のパブリッククラウドであるAlibaba Cloudを活用し、お客様のグローバルビジネスをサポートしている。