梓設計がAlibaba Cloudの「Image Search」を導入した理由(ウェビナーレポート)

梓設計がAlibaba Cloudの「Image Search」を導入した理由(ウェビナーレポート)

2020年7月1日に、SBクラウドウェビナー「なぜ設計事務所が画像検索?大手設計事務所 梓設計はどうやってDXを推進できたのか?」を開催しました。スピーカーとして梓設計・渡邊 圭様にご登壇頂き、画像検索機能を搭載したアプリの開発背景や、プロセスについてご紹介頂きました。本記事では、ウェビナーの内容についてレポートいたします。

 

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<ウェビナーの全編はこちら(全編30分)>

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アナログな方法がいまだ主流を占めているイメージのある建設・建築業界に、新たなDXの兆しが起こってる。同業界では、今でも「大量の図面」「建材のサンプル」などの資料がデスクに積み上がっているのがよくある光景だが、梓設計がローンチした建材・家具検索アプリ「Pic Archi」で、業界の常識が変わろうとしている。

なぜ設計事務所が画像検索機能を搭載したアプリを開発するに至ったのか、その背景や狙い、プロセスに迫る。

 

――本日はよろしくお願いいたします。まずは梓設計様の業務内容について教えて下さい。

渡邊様:弊社は、設計事務所の中で「組織設計事務所」というカテゴリに分類され、建物の意匠設計、構造設計、設備設計などのプロフェッショナルが集う会社です。主に6つのドメインについて設計を行っており、特に交通インフラドメイン、スポーツエンターテインメントドメインに注力しています。例えば、交通インフラドメインだと羽田空港国際線ターミナル、スポーツエンターテインメントドメインだと国立競技場などを担当しております。

 

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――設計事務所である梓設計様が、画像検索機能を搭載した建材・家具検索アプリ「Pic Archi」を作ることになった背景を教えていただけますか?

渡邊様:設計者が建物の素材を決める際、基本的にはメーカー様から頂いたサンプル帳・カタログを見ながら素材を探すのですが、「サンプルを見つけるのに時間がかかる」「実際導入した際のイメージが、小さいサンプルだと分かりづらい」「大量の重複したサンプル帳の管理が大変」という課題がありました。

そのような課題をデジタルで解決できないか、と考えたことが、建材・家具検索アプリ「Pic Archi」を開発することになったきっかけです。

 

――画像検索エンジン「Image Search」を導入して、その課題はどのように改善されましたか?

渡邊様:今回、開発した「Pic Archi」では、画像認識でカメラで写真をとると、商品の品番が出てくる仕様になっています。

このアプリ開発によって、アナログなサンプル帳・カタログを使わずに「欲しい素材の情報をすぐに見つけることができる」、そして結果として「大量のカタログの削減に繋げる」ことに寄与できるのではと考えています。

 

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――「Pic Archi」の開発でのこだわりポイントは何ですか?

渡邊様:通常、設計者は素材を決める際、複数の素材を見比べて、その中で値段や色味、素材の質などを複合的に判断して決めることが多いです。今回「Pic Archi」では、その体験をもとに、画像検索をした際に類似画像を3つ表示させて比較できるようにする、という仕様にしました。「リアルと同じような体験ができる」ことを意識したというのが、開発上のこだわりポイントです。

 

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――「Pic Archi」をリリースした後の反響はいかがですか?

渡邊様:色々な設計会社、インテリアデザイナーの方に使っていただいていますが、特に面白いなと思ったのは、建材・家具メーカーの方から頂いたお声です。

例えば、自社のショールームで自社の商品を検索する、といった使い方をメーカーの方からご提案頂くなど、予想以上の反響をいただいています。

――「Image Search」を選んだ理由を教えて下さい。

渡邊様:一番大きな理由は、学習データが少なくて済むことです。もともとプロトタイプを開発していたときは、一つの商品に対して数百枚の画像を撮って、機械学習させるということを繰り返しており、とても大変でした。

しかしAlibaba Cloudの「Image Search」の場合は、機械学習済みのアルゴリズムがあるので、メーカー様が元から持っている商品画像を数枚いれるだけで簡単に検索ができるというのが、導入に決め手になりました。

 

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――今後の「Pic Archi」の展望を教えていただけますか?

渡邊様:建設業界の中でDXを進めていくために、BIM(Building Information Modeling)モデルに連携させていく機能を強化することが重要だと考えています。

例えば、検索した画像の商品を、自分が設計しているBIMモデルにすぐ送れたりとか、出てきた候補で比較したりとか、そのようなことができるとより良いなと思っています。

 

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――最後に一言お願いいたします。

渡邊様:「Pic Archi」はまだ開発したばかりのサービスですが、設計者やインテリアデザイナーの方以外でも、模様替えや引っ越しの際の家具検索にも使えるサービスとなっているので、是非皆さまにご利用頂けると嬉しいです。

また家具・建材を扱っているメーカー様は、是非このアプリにご参加いただきたいと思っています。

 

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――渡邊様、本日はありがとうございました!

 

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