【Webinarレポート】NB-IoTで変わる世界、Global trendに学べ!

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今回は、2020年6月25日にSBクラウドが主催した、IoT Webinarの様子をレポートします。

ここ数年、日本国内においても盛り上がりを見せているIoT市場。今回のウェビナーでは、IoT市場が活発なアメリカ、中国での最先端事例をご紹介しつつ、日本での導入を検討する際のポイントをお伝えしました。

日本ではまだ聞き慣れないNB-IoT分野に特化した内容でお送りしましたので、特にNB-IoTのグローバルトレンドを知りたいという方におすすめできるレポートになっています。

 

登壇者プロフィール

今回の登壇者は二人。SBクラウドから野嶋とジョンです。

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IoT通信方式の種類

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IoTシステムを構築する際は、その用途に応じて通信手段を選択することになります。例えば下記のような検討事項があるでしょう。

▼通信頻度
1日に1度で良いのか、それとも1分に1度必要なのか?

▼データ量
1日に数ギガ単位で必要なのか、はたまた月間で3メガあれば良いのか?

▼通信距離
通信距離は?IoT GWが設置できるから短距離でいいのか?広いエリアで利用するので長距離通信が必要なのか?

▼通信料金
通信料金はどうでしょうか?月額数百円のサービスに高額な通信料金は掛けられませんよね。

▼消費電力
消費電力も課題です。電源が取れるのか?充電するのも1台ならともかく、数千台だといかがでしょうか?人件費だけでサービスが成り立たなくなってしまいます。

これらによってIoTシステムに求められる要件は当然変わってきますよね。

それでは次に、IoT通信手段としてどのような種類があるのか見ていきましょう。

 

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まず左上にあるLTE。これは携帯網として認識されている方も多いかと思います。広域かつ高速で利用可能ですが、そのぶん消費電力や通信料金がかさみがちなので、IoT用途には適さないことも多いです。

次に左下のWi-Fi。短距離かつ高速であるのが特徴です。みなさんご存知のとおり一般家庭に普及しておりますので、ご家庭で利用されている方も多いのではないでしょうか。

次に右下のRFIDやZigbeeなど。これはHome IoTで利用されることが多いですね。海外ではHome SecurityやHome Automationで活用されるのが主流となっています。

真ん中の5Gはどうでしょうか。こちらは超高速/低遅延/多数同時接続を特徴としたものです。良いところ尽くしに見えるこちらの規格ですが、実際にはすべてのサービスが同時に提供開始されるわけではなく、超高速から順次提供され、その他のサービスが提供開始となるのは数年先だと言われています。

最後に右上、LPWAです。こちらに今回のテーマであるNB-IoTも含まれていますので、詳しく見ていきましょう。

 

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LPWAとは、Low Power Wide Areaの頭文字を取ったもので、低消費電力/長距離通信という意味になります。従来のIoT通信では実現できなかった領域をカバーできるものとして期待されています。

 

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次にLPWAの市場予測を見ていきましょう。スライドにありますように、LPWAの市場は右肩上がりで伸びております。LPWA規格にもいくつか種類がある中、現状はLoRaという規格がNo.1シェアとなっていますが、今後NB-IoTのシェアが伸びていくことが予想されています。とはいえNB-IoTが市場を独占するというわけではなく、例えばプライベートネットワークではLoRaの利用ニーズが一定水準で続いていくなど、用途によって棲み分けが進んでいくのではないかと予想されています。

 

NB-IoTネットワークの特徴

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ここからはNB-IoTの特徴をご紹介します。まずNB-IoTが選ばれる理由ですが、前述した低消費電力/長距離通信という他に、3つのポイントがあります。

1つ目が全国をカバーするエリア網ということ。IoT システムで使われるIoT GWなどの設置の必要が有りません。
2つ目はキャリアが提供する安定性ということで、サービスレベルでも安心感があります。
3つ目はLTEで培われた安全性です。3GPPスタンダードであり、そのセキュリティ技術全てを踏襲しています。

 

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冒頭でIoTシステム構築の際の通信手段の選択には課題があるとお伝えしましたが、
こんな時にはNB-IoTを検討してもいいんじゃないでしょうか。

まずは1点目、GPSトラッカーです。こちらはリアルタイムに現在位置を送るようなものではなく、数分から1時間に1回送れば十分というものに適しています。例えばトラックや荷物の現在地を知りたい、什器や設備などが盗難されないように監視したい、ペットや子供などの見守りをしたいなどといったケースに最適です。

2つ目はスマートメーターです。
こちらのケースでは、定期的にメーターの情報を送る用途ですので、データ量が少なくて済みます。通信料金やそもそものデバイス価格を抑えられますので、NB-IoTとの相性が良いです。

3つ目は環境センサです。
こちらは環境センサ一般に適しているというよりは、一定の頻度(数分から数時間に1度)でのみデータを上げられれば良いという場合に適しています。低消費電力ということで、バッテリー駆動が求められる場合もNB-IoTは選択肢に入ってきます。また、NB-IoTを採用すると、IoT GWの設置が不要になりますので、設置が容易であるということもメリットの一つとして上げられます。

 

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IoTには様々な要件があり、すべてをNB-IoTで出来るわけではありません。NB-IoTが向いてiいるもの、5Gが向いているものがあります。例えばNB-IoTはデバイス数が多かったり、データ量が軽いものに向いています。かたや5Gでは通信速度が求めれれる場合やデータ量が多い場合に向いていると言えます。
NB-IoTは万能ではありません。しかし、全てのモノが繋がるInternet of Everythingの世界の中で重要な役割を担う通信手段の1つであるといえるでしょう。

 

NB-IoTグローバルトレンド/導入事例

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NB-IoTは世界46カ国以上で利用されており、LTE-M(Cat m1)と並行して、IoTの通信技術として導入している会社様が多い状況です。LTE-Mは音声や動画の送信に適しており、その一方でNB-IoTはデータ量が少ないスマートマンホールやモノのトラッカーなどに適しているため、使う場面によってネットワークの使い分けがされているのが特徴となっております。

 

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ここからはNB-IoTのユースケースについて見ていきたいと思います。
まず、米州/ヨーロッパ地域です。アメリカのAT&T様の事例をご紹介したいと思います。AT&T様はLTE-Mを先に導入しておりますが、その後NB-IoTを導入したきっかけとしては、
LTE-Mに比べ、低電力でバッテリーの寿命が長かったことが挙げられています。特に、スマートマンホールやメーター、モノのトラッキングなど、スマートシティ向けにサービスを提供しております。

そして、ヨーロッパのVodafone様。現在ヨーロッパ以外にもトルコやオーストラリアなど17か国でNB-IoTのサービスを提供しております。また、アメリカのAT&Tさんとのパートナーシップによって、海外でのローミングサービスも提供しております。

最後にOrange様。フランスやベルギーなど、ヨーロッパ諸国でNB-IoTを提供しており、シェアリングバイク、スマート街灯、パーキング、ビル管理などで活用されております。

 

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次にアジア太平洋地域です。まず、韓国の事例ですが、大手通信会社様であるKT様の事例からご紹介させていただきます。特徴としては、中小企業との協業を通して、NB-IoTの事業を多角化しているところが挙げられます。LPガスの遠隔モニタリング、車両のブラックボックス、シェアリングバイクなど、幅広い分野で活用されています。

また、LG U Plus様においては、都市ガスのメータリングを中心に、NB-IoTネットワークが利用されております。ただ、韓国の場合は、2017~2018年頃、LPWAネットワークのブームがあり、それ以降は動きが鈍化しております。

次にオーストラリアでの事例ですが、タズマニアの農場で、給水のトラッキングやスマートメーターにて活用されています。

 

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最後に中国の3大キャリアの事例を見ていきたいと思います。

まず、チャイナテレコム様ですが、スマートシティ向けに、NB IoTネットワークを拡大しており、ガスや水道メーターを全国に設置して、メンテナンスを行っております。

次にチャイナモバイル様。これは面白い事例だなと思ったのですが、新型コロナウィルスに伴う自宅待機を監視用するために、door lockセンサーを活用している事例です。これは海外からの帰国者向けに展開されており、お家のドアにセンサーを付けて、出入りがあるたびにPCやモバイルで情報が通知されるサービスとなっております。

最後にチャイナユニコムさんですが、Hangzhou(杭州)地域を中心に、賃貸住宅のメンテナンスや火事防止策としてNB-IoTを導入しております。

 

SBC IoTサービスのご紹介

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最後に、弊社のIoTサービスについてご紹介させていただきます。弊社ではAlibaba CloudのIoT PlatformとSolutionを活用し、様々な分野でのIoTテクノロジーを提供しております。
特に、今回ご紹介したNB-IoTのソリューションについては、お客様のニーズに合わせたNB-IoTのデバイスやアプリケーション、クラウドまでワンストップで提供しております。
また、中国の最先端IoTソリューションに関して、日本市場向けの導入支援もさせていただいております。ご興味がおありの方は、お気軽にご相談くださいませ。