キャナルペイメントサービス株式会社

Express Connect導入後、課題となっていた日中間のパケットロスがゼロになりました。SBクラウドのサポートもあり安定したサービスを利用できています。

キャナルペイメントサービス株式会社

http://www.canalpayment.co.jp/
概略
急成長するQR 決済を行うためのゲートウェイサービスを提供する日本ユニシスグループのキャナルペイメントサービスでは、「Alipay」で安定した決済サービスを提供するためAlibaba Cloudの各リージョンを結ぶプライベートネットワーク通信サービス「Express Connect」を採用しました。
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キャナルペイメントサービス株式会社 ご紹介

急成長するQR 決済を行うためのゲートウェイサービスを提供する日本ユニシスグループのキャナルペイメントサービスでは、日本国内でも利用が急増している「Alipay」で安定した決済サービスを提供するためAlibaba Cloudの各リージョンを結ぶプライベートネットワーク通信サービス「Express Connect」を採用しました。

キャナルペイメントサービスについて

長らく現金での支払いが主流だった日本でも徐々に電子決済サービスが広がりつつあります。なかでも手軽な手段として広く利用されているのが、スマートフォンに表示されるQRコードをスキャンすることで支払いを行う「QR 決済」です。現金を持ち歩かずに済み、二段階認証を経るため通常のクレジットカード決済よりも信頼性が高いというユーザー側のメリットに加えて、海外から来日するインバウンド観光客がスムーズに買い物ができるという意味で、店舗や観光事業者側での対応も不可欠となっています。

こうしたQR決済のためのゲートウェイサービスを提供しているのがキャナルペイメントサービスです。同社は、FinTech分野をターゲットにした日本ユニシスの戦略的子会社として2017年3月に設立され、大手コンビニエンスストアをはじめとする加盟店の決済用端末・POS 端末とQRコード決済事業者とを結んで決済処理を行うゲートウェイ機能を提供しています。

現在、キャナルペイメントサービスでは楽天Pay、LINE Pay、OrigamiPay、PayPay、d払いなど多数のQR 決済サービスをサポートしていますが、なかでも無視できない比率となっているのが中国のアリババグループが展開している「Alipay」です。中国国内だけでなく海外でも展開を進め、日本国内でも4万を超える加盟店で利用されています。

これら多彩なQR決済を支えるため、キャナルペイメントサービスでは、SBクラウドが提供する「Alibaba Cloud」をはじめ、複数のパブリッククラウドを活用してサービス基盤を構築してきました。サポートサービス室 主任の大熊俊介氏は「金融サービスで第一に求められる『安定性』を重視しながら決済サービスを提供してきました」と語ります。

課題

その同社にとって課題となっていたのが、日中間を結ぶ通信回線の品質でした。日本と中国の拠点をインターネット回線で結ぶ場合はどうしてもホップ数が多くなり、遅延やパケットロスが避けられず、「回線速度が遅い」「途切れたりして不安定」という問題がつきまといます。

キャナルペイメントサービスの場合も、当初は日本国内のデータセンターとAlibaba Cloudの中国側リージョンをインターネット経由で接続していました。「最初はこれで十分に決済処理を行えるだろうと思っていたが、実際にやってみるといろいろな問題が出てきました」と大熊氏は語ります。ある日は何事もなく通信できるのに、別の日はパケットロスが多発するといった具合に、通信品質が安定しなかったことも悩みに拍車をかけました。

「決済処理はひとつ1つの通信当たりのトラフィック量はそう大きくはないが、店舗によっては1日当たり数千件もの処理を行うことになる。たとえパケットロスが数%でも、そのために決済エラーが発生して買い物ができなければ利用者は不安を抱くし、店舗側も不慣れな外国語で客に対応しなければならないのです」(大熊氏)

そこで同社はまず、Alibaba Cloudの東京リージョン内にプロキシサーバーを設置し、これと中国側リージョンとのインターネット接続を安定化させるかたちで課題解決を図りました。

この結果、以前に比べれば遅延やパケットロスは減り通信は安定したが、それでも求める品質には至りませんでした。

Alibaba Cloud選定理由

そこで、日本国内と同じように安定した通信環境を実現したい─という思いを叶えるため採用することにしたのが「Alibaba Cloud Express Connect」でした。
Express ConnectはAlibaba Cloudが構築した国際プライベートネットワークの帯域を切り出し、高品質かつセキュアなプライベートネットワーク通信用に提供するサービスです。帯域保証型の専用線と同等のクオリティが実現できるのがメリットです。
キャナルペイメントサービスでは日本リージョンと中国内の杭州リージョンとをExpress Connectで接続。日中 間をインターネットを使わずに結ぶ構成としました(杭州リージョンとAlipay間はインターネットで接続)。

多くの企業が進出し、経済面で非常に強く結び付いている日中間ですが、こと通信回線となると取りうる手段は限られています。その中で、ソフトバンクとアリババグループのジョイントベンチャーであるSBクラウドが提供するサービスが「唯一にして最も強い」と考えたことが採用の大きな後押しになったと大熊氏は語ります。
また、事前に足を運んでいた勉強会などで、Express Connectを利用した先行事例について耳にしており、すでに実績があることを認識していたのもポイントになったようです。

なお、Alibaba Cloudではネットワークインスタンス間を結ぶ「Cloud Enterprise Network(CEN)」というサービスも提供しており、これも選択肢として検討しましたが、「決済用の通信だけでなく管理画面も中国側拠点においているためある程度の帯域が必要だと考えた」(大熊氏)ことから、ExpressConnectの採用に至りました。

導入後の効果について

キャナルペイメントサービスは2018年12月からExpress Connectの本格運用を開始しましたが、導入後の効果は一目瞭然だったようです。

「一言で言うと、パケットロスがなくなった」と大熊氏は振り返ります。同社ではネットワークを定常的にモニタリングしてきましたが、減少傾向にありつつもなかなか撲滅できなかったタイムアウトの発生率が、切り替え後にはゼロになりました。

もちろん導入にあたっては、店舗に導入されているアプリのアップデートやネットワーク経路の切り替えといった作業が必要です。キャナルペイメントサービスでは、SBクラウドの支援を得ながら、店舗側の環境に合わせて徐々に移行作業を実施していきましたが、大きなトラブルなく切り替えが済んでいるようです。

大熊氏は引き続きモニタリングを継続し、効果を見定めながら安定したサービス提供に務めていくとしています。「今後も加盟店が増えていくなか、その顧客に対し、満足してもらえるようなインフラを構築し、安定した決済サービスを提供していきたい」と大熊氏は語ります。そんな取り組みを進める同社にとってSBクラウドは大きな味方になっているようです。

ご利用製品

Express Connect

高速でセキュアな専用のプライベートネットワーク接続を提供します。