【2020年】アリババ「独身の日」実績と今年のヤバいところをまとめました

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2020年の天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル

こんにちは、SBクラウドの寺尾(@eterao)です。
今年も11月11日が終わりました。毎年11月11日は中国国内では「独身の日(ダブルイレブン)」という大規模なショッピングフェスティバルが行われます。

そこで、2020年の実績と今年の「ヤバイ」ポイントをまとめてみました。

 

 

独身の日(天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル)とは?

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独身の日とは、毎年11月11日にアリババが運営する ECプラットフォーム「天猫(Tmall)」や「淘宝網(Taobao:タオバオ)」などで2009年から実施している世界最大規模のオンラインショッピングイベントのことです。

このイベント、公式には「天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」という名称なですが、もともとは「買い物で独り身を励ます」というコンセプトでスタートし、独身に見立てた「1」が4つ並ぶ11月11日に毎年行われていることから「独身の日」や「W11」と一般には呼ばれています。

現在では、JD.comなどのアリババグループの競合となるECサイトでも同様のセールが行われ、中国国内では一大イベントに発展するまでの規模に成長しております。

ちなみに、このイベントの発案者は現在のアリババグループCEOであるダニエル・チャン氏と言われています。

2020年の実績

アリババグループが発表した天猫ダブルイレブンの主な実績を紹介します。

  • ・流通取引総額(GMV):4982億元 (約7.9兆円)
  • ・秒間ピーク注文数:58.3万/秒
  • ・1億元(15.9億円)達成商品: 470個
  • ・配送数:23.2億個
  • ・AI翻訳単語数:3.7万億個
  • ・AI翻訳対応言語数:214言語
  • ・AIカスタマーサポート対応件数:21億以上
    (対象期間:2020年11月1日00:00〜2020年11月11日23:59:59)

ここからは、寺尾が個人的に感じた今年の「独身の日」のヤバイところを4つほど紹介します。

1.流通取引総額「7.9兆円」がヤバイ

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ダブルイレブン流通取引総額推移

2019年は4.2兆円を1日に取り扱うという記録で、これ自体も前年を上回るヤバイ記録だったのですが、2020年は流通取引総額が爆上がりしました。

今年はなんと、4982億中国元、日本円にすると7.9兆円と1.9倍(日本円で比較)もの記録をたたき出しました。実は今年からプレセールを11月に入って行っているので純粋に1日だけの数字ではないので単純比較できないのですが、コロナウィルスで下がった購買意欲は十分にもどってきたと中国では評価されています。

ちなみに、この数字がどのくらいの規模かというと、楽天の国内EC流通総額が年間で約3.7兆円楽天IR資料より)、国内通販売上高ランキングの上位300社合計売上高が「約7.6兆円」通販新聞社調査)という数値です。この規模を11日間で達成してしまうとはものすごいですよね。

2.注文数のスパイク「1秒間に58.3万件」がヤバイ

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ダブルイレブン2020 ピーク注文数推移

ダブルイレブンはみんなが買いたいものをショッピングカートに入れておいて、11月11日0時ちょうどになってから一斉に欲しいものを買うため、とにかくピーク注文数が高いことが有名です。

昨年は最初の1分で15億円超を販売し、15分で1日の15%の注文が行われるといった過熱ぶりです。

今年もこのピーク注文数を更新して、1秒間に58.3万もの注文をエラー無く処理しました。これは、アリババが誇るデータベースの高速性のなせる技です。

このダブルイレブンで利用されているデータベース技術はAlibaba Cloudの利用者なら誰でも利用する事ができます。

トランザクションが必要なOLTPであればクラウドネイティブデータベースであるApsaraDB for PolarDB(PolarDB)が活躍しますし、分析が必要なOLAPではクラウドネイティブな分析プラットフォームであるHologres、または、AnalyticDBなどが利用可能です。

Alibaba Cloudのデータ分析技術についてはこちらのコラムでもまとめておりますので、ご興味があればご覧ください。 

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3.23.2億個の配送を処理する「菜鳥網絡(Cainiao)」の技術がヤバイ

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菜鳥網絡(Cainiao)の自動化倉庫のライブ画像

アリババグループの流通を支えているのは菜鳥網絡(Cainiao、ツァイニャオ)という会社なのですが、近年流通の自動化をしてきていましたが、今年は倉庫のライブ映像を放送してPRしていました。

去年は18.8億個のパッケージを配送したという記録をうち立てましたが、今年は更に増え23.2億個を処理しました。

これもまた日本国内の数値と比較してみると、年間のヤマト運輸の宅配便取扱個数が「約18億個」(ヤマト運輸発表)、国内全体でも「約43億個」(国土交通省発表)という規模です。

配送センターの自動化の他にも、クロスボーダーな配送を迅速化するために700以上のチャーター便を用意して世界に7カ所ある「Cainiao e-hub」への配送をスムーズに実現したり、環境に配慮し梱包材を生分解可能なものに置き換えるといった取り組みも行っています。

また、その菜鳥網絡が日本市場に参入、というニュースも11月11日に発表されました。

kyodonewsprwire.jp 菜鳥網絡のAI技術については、SBクラウドのコラムでも解説しています。

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4.盛大な音楽フェスがヤバイ

大規模なイベントを行うときは、同時に音楽フェスティバルを開催して盛り上げるプロモーションを中国ではよく行われますが、ダブルイレブンでも開催されました。今年は、それがYouTubeで見られるようになってます。

中国の音楽は二胡などで幻想的な民謡の印象が強いですが、思いのほか今どきの素敵な音楽が多いことに驚きます。J-POP、K-POPの次にC-POPの時代が来るかもしれませんね。

お時間がある方はぜひこちらの動画をご覧ください。(約4時間)

まとめ

コロナ禍の後、中国国内の経済は昨年レベルに十分に回復してきているようです。プレセール期間を含めてているとはいえ、昨年比で1.9倍ものGMVを記録したことはその裏付けと考えて良いでしょう。

アリババのECの技術が進歩してくると、その技術がAlibaba Cloudでも利用できるようになってきますので、是非その進歩を楽しみにしていただけたらと思います。

それ以外にもたくさんの技術が開発され、新しい記録がうち立てられました。

リアルタイム翻訳技術やバーチャルアナウンサー、AI翻訳、AIカスタマーサポート、そして、今年もライブコマースはかなり盛り上がりを見せたようです。多くの記事が出ていますので、是非そちらもあわせてご覧ください。

 

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11月14日、「DevRel/Asia 2020」というカンファレンスに寺尾が登壇します。

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